久しぶりに帰省した実家で、私は信じられない光景を目にしました。二階の物置を整理しようと天井裏の点検口を開けた瞬間、懐中電灯の光の中に浮かび上がったのは、無数の黒い粒と、鼻を突くような独特の獣臭でした。それは明らかにねずみのふんと尿が長年にわたって蓄積された跡で、断熱材はボロボロにかじられ、そこら中に排泄物が散らばっていました。母に聞くと、数年前から夜中にカサカサと音がしていたけれど、特に実害がないから放っておいたと言います。しかし、その「実害」はすでに母の体に忍び寄っていました。最近、母がずっと微熱が続いて体がだるいと言っていた原因が、まさかこの天井裏にあるとは夢にも思いませんでした。私はすぐに防塵マスクと手袋を用意し、母を外に出して掃除を始めましたが、その作業の過酷さは想像を絶するものでした。積もった埃と乾燥したふんが舞い上がり、どんなに注意しても喉がイガイガするのを感じました。結局、自分たちだけでは無理だと判断し、専門の駆除業者に依頼することにしました。業者の人が言うには、天井裏のふんは乾燥して粉末状になり、壁の隙間やコンセントの穴を通じて家中に病原菌を撒き散らすのだそうです。母の体調不良は、おそらくこれらを微量に吸い込み続けていたことによる慢性的な感染や、アレルギー反応だった可能性が高いとのことでした。業者の手によって徹底的な消毒とふんの撤去が行われ、数日後にはあの嫌な臭いも消えました。不思議なことに、それから一週間もすると母の微熱も下がり、顔色が以前のように明るくなったのです。ねずみのふんを「ただの汚物」だと思っていた自分の無知が、どれほど母を危険に晒していたかと思うと、今でも胸が締め付けられます。古い家に住んでいる方や、天井裏の物音を放置している方に、私は声を大にして伝えたいです。ねずみのふんは、静かに、そして確実に住む人の健康を蝕みます。もし少しでも異変を感じたら、迷わずに専門家の助けを借りてほしい。実家の天井裏に広がっていたあの光景は、私にとって忘れられない健康への警告となりました。
実家の天井裏で見たねずみのふんとその後の体調不良を綴るブログ