ゴキブリを見失った瞬間の行動が、その後の駆除の難易度を決定づけると言っても過言ではありません。姿が消えた直後、多くの人がやりがちなのが「その場を離れて道具を取りに行く」ことですが、実はこれが最大のミスです。可能であれば、見失った地点から目を離さず、家族に道具を持ってきてもらうか、手の届く範囲にあるもので仮の対策を講じるべきです。もし一人でいるときに見失ってしまったら、まずはその周辺の「出口」となりそうな隙間に、手持ちの殺虫スプレーを適当に吹き付けておくだけでも、その後の移動を制限する効果があります。また、見失った場所の状況を冷静に記憶しておくことも重要です。どの方向に逃げたか、どの隙間に頭を突っ込んだか、そのディテールが後の徹底捜索において大きな指針となります。しかし、単発の駆除に成功したとしても、部屋の環境が彼らにとって快適なままであれば、第二、第三の刺客が現れるのは時間の問題です。潜伏を許さない環境作りのためには、まず家具の配置を見直すことから始めましょう。壁と家具の間に一センチでも隙間があれば、そこはゴキブリの通り道になります。あえて五センチ以上の隙間を空けて掃除をしやすくするか、あるいは完全に密着させて隙間をゼロにするかの二択を徹底してください。また、床に直接物を置かない「直置きゼロ」の習慣も劇的な効果を発揮します。カゴや棚を利用して床面を露出させることで、ゴキブリが隠れる場所を物理的に排除し、視認性を高めることができます。さらに、窓のサッシや換気扇、エアコンのドレンホースなど、外部からの侵入経路に防虫ネットやフィルターを設置することも不可欠です。見失った一匹への対策をきっかけに、住まい全体の防虫意識を高めることができれば、その一匹の出現はむしろ「家を守るための警告」としてポジティブに捉えることも可能です。恐怖を原動力に変えて、ゴキブリが二度と潜伏できない究極のクリーン環境を構築しましょう。
ゴキブリを見失った瞬間にやるべき行動と潜伏を許さない環境作り